心が弱いから病気になるということはありません。
心療内科や精神科で扱う病気は、はっきりとした原因はまだわからないことが多いのですが、「脳の働き」「その方の出来事の捉え方や考え方、行動のくせ」「人間関係や環境」の3つが影響し合い病気になると考えられるのが一般的です。
「脳の働き」に対しては薬物治療、「その方の出来事の捉え方や考え方、行動のくせ」に対しては精神療法、「人間関係や環境」に対しては環境調整を行います。それぞれの患者さんで重点が置かれる部分は変わってきます。
心療内科や精神科で使われるお薬は向精神薬と呼ばれています。これらの治療薬の中でうつ病や統合失調症やてんかんに使われるお薬は、毎日きちんと飲まないと効果が十分に出ません。主治医や薬剤師の説明通りにきちんと服用してください。
飲み続けることでより悪くなることは少ないのですが、そのように感じられるときは主治医や薬剤師に相談してください。
治療は、ご本人を中心とし、ご家族、医師、その他専門職のチームで行っていく必要があります。きちんと相談しながら治療を続けてください。
うつ病はストレスや過労、その他様々な理由により、脳の伝達物質が少なくなり枯れてしまった状態と考えられています。基本的には十分な休養と抗うつ薬の服用でよくなることがほとんどです。
しかし、最近ではうつ病はそれほど重症でなくても、長期間、学校や職場に戻れない方も見られます。この場合には、ただ休養だけでなく、復職や復学に向けてトレーニングを行うことが有効な場合もあります。
医療機関には守秘義務(職務上知った秘密を守るべき法律上の義務)が強く課せられています。
安心してお話ください。